パンドラの箱 pandora's box 2004 5 13

開けてしまった「パンドラの箱」。

 それは、「民族主義」や「民族運動」のことです。
世界には、星の数ほど、多数の民族があります。
 こういう「民族主義」は、
「国際協調主義」によって、封印されていました。
 しかし、「単独行動主義」という免罪符を得て、
多くの民族が、その民族性に目覚めてしまった。


パンドラの箱 pandora's box 2004 4 2

 世界各地で、今も起きている、
紛争やテロ、そして地域対立。
 こういう災いは、今後も続くでしょう。
アメリカは、結果的には、パンドラの箱を開けたことになるのです。
それは、「民族」というパンドラの箱です。
 今までの世界は、「国際協調」というものが支配していましたので、
民族主義者たちは、「民族」を主張できない雰囲気でした。
 多くの民族も、自らの民族性を忘れて、平和に暮らしていたのです。
つまり、国際協調主義が、民族主義を封印していたのです。
 ところが、アメリカが、単独行動主義を主張することで、
この封印が解かれてしまったのです。
 これで、民族主義者たちは、「アメリカ公認」で、
民族活動ができるようになったのです。
 多くの民族も、自らの民族性に目覚めることになったのです。
こうして、パンドラの箱が開いたのです。
 民族というと、少数民族を連想しますが、
それは、固定観念です。
たとえば、中国は、漢民族が圧倒的に多いでしょう。
日本は、日本民族です。
日本は、国土としては、小さな国ですが、
民族の人口の数で比較すれば、
日本民族は、世界的に、大きな民族です。
 最近は、誤ったグローバリズムが、民族というものを抑圧し、
その反動で、民族性を目覚めさせていましたが、
さらに、アメリカの単独行動主義によって、
それが、加速されたのです。
 世界に星の数ほどある民族が、
その民族性に目覚める時に、
パンドラの箱は開くのです。
 もう一度、国際協調主義に戻る必要があるのです。
国際協調主義で、民族主義を封印する必要があるのです。
 そうすれば、多くの民族は、その民族性を忘れて、
経済活動や文化活動に専念していくでしょう。
 世界各地で活動するアメリカの多国籍企業も、
世界各地で、民族紛争が多発すれば困るでしょう。
長期的には、利益が減少していくことになるでしょう。











































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